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- 20代、30代とキャリアの壁を感じたことはありますか?

 

ありますね。20代はとにかく経験も知識も足りなくて、色々なキャリアや生き方をしている人達をまだ見ていないから、狭い価値観の中で「なんで自分ばかり評価されないんだ」という気持ちでいましたから、仕事が楽しいと思えることが少なかった。「他人からの評価」が常に軸となっていたからだと思います。30代はマネージャーを経験し、後輩に自分の通ってきた道を教える仕事を「役割」として行動してましたね。今思えば、自分の気持ちに嘘をついて働いていたことが多かったと思いますね。

 

 

- 人生の転機はありましたか?

 

はい。英会話のイーオンに通いだしたのが36歳の時。38歳になる目前でリクルートを退職してカナダに1年語学留学しました。

それまでの人生がゼロリセットされて、これまでのキャリアの延長じゃなくなったことが今の自分を創っていると思います。

「キャリアのプラスにならないだろう」とか「今までのキャリアどうなるの?」とか「なんだよ、語学留学かよ」とか色々言われましたよ。でも、気にしなかったですね。

「人生は1回きり。俺は俺の好きなことをするんじゃ!」ってね。だって、その物差しや価値観の中で生きていたら、その中でしか生きられないですから。そうしたら、考えが「正しいか間違いなのか」を常に気にしながらしか生きられないですよね。

 

 

- 語学留学の後、今の仕事に就いて思うことは何ですか?

 

他人の尺度なんてどうでもいい、気にしなくていい」ということですね。他人からの評価なんて大したものじゃないなって。

キャリアにとってプラスになるとかマイナスになるだとか、リスクがあるだとかと天秤に掛けられないんです、「これをやりたい」っていう強い想いは。

やりたい事をやり通したからといって死んだりしませんよ。何とかなる。そのくらいの気持ちがあれば海外でやっていけると思います。

嫌々仕事してたって、良いパフォーマンスは出せない。好きな仕事は良いパフォーマンスができて、地位もキャリアもお金もついてくると思います。

 

 

- 経営者、社長とは?

もちろん人の意見は参考にしますが、最後は「自分のものさし、尺度を信じて行動できるか」ということでしょうね。

そして常に「現時点」から「半年後」を考えることでしょう。

 

 

- 日々の決断で心掛けていることは何ですか?

 

じっくり時間をかけて考えて、色々吟味してベストな方法を考えることはしません。その瞬間瞬間、ベターな選択を次々とし決断を引き伸ばさないことです。

仕事も人生もベストだと思った考えがベストになることは、ほとんどない。どんどん先に進みながら軌道修正していけばいいと思います。

 

 

-今のお仕事は好きですか?

 

大好きです!

 

 

-大好きと思えるのは、自分で自分の人生の方向を決めて進み、その結果として大好きな現職についていることが「自信の実積」だからでしょうか?

 

その通りですね。

 

 

   人生の転機は37歳。リクルートを退職し、カナダへ語学留学

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